令和07年1月1日
年 頭 所 感
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
能登半島地震の発生から丸1年が経過しました。復興は道半ば、さらに昨年9月には奥能登で豪雨災害も発生するなど、被災地は今もなお支援を必要としています。当協会はこれからも必要な支援を継続してまいりますので、引き続き、ご支援・ご協力を賜りますようお願いいたします。
さて、昨年は、当協会からの問題提起の影響も大きかったと思われますが、厚生労働省において「ケアマネジメントに係る諸課題に関する検討会」が設置されました。そこでは、介護支援専門員の現状やさまざまな課題、それらの解決のための方策に対する議論が行われ、介護支援専門員によるケアマネジメントの重要性が再認識されました。これまで、介護支援専門員は、高齢者やその家族をはじめ、支援を必要とする人々に寄り添い、そのニーズに対し適切かつ丁寧な支援を迅速に行ってきました。このことは、わが国が誇れるものであり、また、介護支援専門員こそが介護保険制度の根幹を支える役割を担ってきたと自負しています。
しかし、現在、介護支援専門員のなり手不足は深刻な状況に陥っており、喫緊の課題とされています。当協会は、介護支援専門員の人材確保・定着等に向けて、やりがいと誇りをもって業務に邁進できる環境づくりを進めるとともに、未来を担う若い世代の方々に魅力のある職業として目指していただけるよう取り組んでまいります。
そして、私たち介護支援専門員が、国民の皆様の地域での安心・安全な暮らしを支え、身近で相談しやすい存在であり続けられるよう、これからも質の向上等を図ってまいります。
最後に、当協会は、おかげさまをもちまして、2025年は設立20周年の節目を迎えます。これまで当協会を支えてくださった皆さまに心より御礼申し上げます。本年も当協会の活動に対し、変わらぬご理解ご協力を賜りますようお願いいたします。
一般社団法人日本介護支援専門員協会
会長 柴口 里則