平成29年10月4日
次期診療報酬改定(トリプル改定)に向けた「基本認識」「視点」「方向性」の議論の素材が提示されました。6年に1度の同時改定を意識した内容で、重点課題は「地域包括ケアシステムの構築と医療機能の分化・強化、連携の推進」です。今回は自由な議論が行われました。
診療報酬の基本方針は、「改定にあたっての基本認識」と「改定の基本的視点と具体的方向性」で構成され、社会保障審議会医療保険部会と医療部会で策定されます。中央社会保険医療協議会では提示された方針に基づいて、個別項目の点数設定や算定要件等を議論します。既に今年の春には、中央社会保険医療協議会と社会保障審議会介護給付費分科会の意見交換も2回開催されています。
重点課題の具体的方向性の例として、介護保険側でも課題(論点)となっている入退院支援、医療介護連携等の多職種連携による取組等の推進や、医療・介護間の切れ目のない継続的なリハビリテーションの提供など、適切なサービス提供の推進が挙がっています。
このほかには、経済・財政再生計画の改革工程表で示された項目のうち、今年度中に議論が必要とされる3点の議論が行われました。外来時の負担(紹介状なしで大病院を受診する場合の定額負担導入の検証結果等も踏まえ、かかりつけ医を普及する方策を検討する件)等についてです。