平成29年4月10日
介護支援専門員とかかりつけ医の連携効率を向上させるICTの活用方法に関する研究事業
【事業目的・概要等】
ICTを用いて効率的な情報交換を行うには、伝える内容が
「ステージなどで体系化され、更にステージごとに伝達すべき情報が規定されている」
などのいわゆる「構造化」されていることが必要だと言われています。
今回の事業では、構造化された糖尿病の情報を、
ICTを用いて介護支援専門員とかかりつけ医がやり取りを行い、
実際にどの程度、連携効率が向上するかを検証しました。
【検討・検証結果概要】
(1)ICTシステムを用いた情報連携について
現状は介護支援専門員と医師は療養者家族や看護師等を介して情報を交換することが多いが、
ICTシステムを用いることで直接情報を伝えられるようになった点が双方の利点として挙げられました。
連携する情報の内容として、介護支援専門員にとっては
「疾患や服用している薬についてなど、療養者の医療的な情報」が役立ち、
医師にとっては「食事などの生活面や、症状の変化についての情報」が役立つという結果が得られました。
(2)情報の構造化について
伝える情報が「ステージなどで体系化され、更にステージごとに伝達すべき情報が規定されている」などの
いわゆる「構造化」がされていると、「療養者の進行の全体像と、現在どの位置にいるのかについて理解しやすい」、
「モニタリングで注視するべき情報の視点が広がる」、「療養者や家族への説明に利用できる」
という意見が挙げられ、情報連携の効率化に役立つという結果が得られました。
その他、詳しくは下記報告書(PDF)をご覧ください
【報告書】
・はじめに・目次・要約(1.8MB)
・本編(4MB)
・参考資料(1.8MB)