◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2016.4.17━
日本介護支援専門員協会より「災害の対応について」
第2報
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「災害の対応について」に関するメールは、このたびの熊本県熊本地方を震
源とする地震の被害の甚大さを考慮し、地域を限定せずにメールマガジンの
登録を頂いている会員の皆様全てに配信いたします。
ご了承をお願い申し上げます。
★ケアマネジャーによる今後の支援の方法等について、本日、熊本県庁にお
いて打合せを行っています。熊本県支部(熊本県介護支援専門員協会)の
加來留理事長(当協会災害対策特別委員長)と土屋政伸会長、当協会の柴
口里則副会長と原田重樹副会長が熊本県庁を訪問しました。
★県庁には厚生労働省から担当幹部が派遣されていますので、予め調整をし
たうえで、厚生労働省担当者、熊本県庁長寿社会局認知症対策・地域ケア
推進課の方々と、支援の流れを打合せしました。
★このあと、加來委員長の職場(避難所)に戻り、支援スキームの詳細を詰
め、当協会災害対策本部に持ち帰ります。加來委員長も土屋会長もそれぞ
れの地元が避難勧告地域となっている中で動いている状況です。
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★避難された方々は、避難所生活を続ける中で状況が変化していきます。
身近な人の消息、ライフラインの途絶、食料や生活品の不足、気温の変化
など、ストレスや不安は計り知れないほど大きいものがあります。その変
化に対応できるよう、利用者さんには出来る限りの継続的なモニタリング
が必要となります。
★過去の災害では災害直後だけではなく、中長期にわたる「動くに動けない」
状態で、生活機能低下の悪循環による廃用症候群(いわゆる生活不活発病)
の発症が多発しています。長時間同じ姿勢を続けたり、トイレの回数を控
えるために水分補給を控えたりしていると、エコノミークラス症候群を引
き起こすことも考えられます。命に関わることですので、足首を回す、ふ
くらはぎを揉む、適度に水分を補給するなど十分注意して下さい。車中泊
の場合も要注意です。
★一見、元気にみえる高齢者でも地震後は近くしか歩いていない、外出が少
ないなど、病気や外傷とは関係なしに環境の変化だけでも発症します。
★避難所等で昼間横になっている生活が続くと、立ちくらみ等の起立性低血
圧が起こりやすくなります。災害による疲れだろうと考え、さらに横にな
ることによって生活不活発病を進行させることもありますので、今後に向
けてご留意願います。
★当協会は、被災地の会員の皆様および要介護者の皆様に関する状況を収集
しております。大変な状況の中、恐縮ですが、利用者の生活を継続する上
で何が不足しているのか、業務を進める上で妨げになること等があれば、
情報をお知らせ下さい(e-mail
活動状況もお知らせいただければと思います。
★引き続き、九州各県や山口県を中心とした支部、厚生労働省と情報交換を
行います。現段階では、熊本県以外、サービス提供に大きな影響は出てい
ないという情報です。
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発 行:一般社団法人日本介護支援専門員協会
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